3.近代の幕開け 明治期③

街並みとイタリア軒

 江戸時代の面影を残す街並みの多くは、「明治13年の大火」で焼失してしまいました。大火は街並みに変化をもたらす最大要因で、大火後の『古町通9番町(明治30年代)』の写真では、右手に洋風建築の「改良座」が常設舞台としてできています。
 明治7年(1874)、開港で活気づく新潟町にフランスの曲馬団がやってきました。そのとき1人のイタリア人青年コック「ピエトロ・ミリオ-レ」が大けがをし、一行から冷たくも置き去りにされてしまいました。残されたミリオーレは「牛鍋屋」を東中通に開店させますが、この店も「明治13年の大火」で焼失しました。掲載した『移転広告』には、東中通から西堀通8番町坂内小路突出し(現イタリア軒)へ移転し、牛肉・牛乳・西洋酒などを開店日から7日間1割引きにすることが記載されています。

(写真提供 / 新潟市・イタリア軒)


本町通9番町付近(明治6年・1873年)

 


古町通9番町(明治30年代・1897年頃)須内季吉氏 撮影

 


初代イタリア軒(明治16年・1883年 竣工)

 


創業者 ピエトロ・ミリオーレ

 


移転広告